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なつかしの酒田の昭和写真展⑨昭和40年代 宮野浦への渡し舟

 <写真アルバム>酒田・新庄・最上の昭和が2014年10月下旬に発売されるのを記念して、本に収録予定の作品を毎週紹介してきたコーナーもいよいよ終盤です。
 9回目は、昭和40年代の渡し舟の風景です。
酒田渡し船

 出羽大橋が完成する昭和47年(1972年)まで、この県営の渡し舟で最上川の川北川南間を行き来していました。
 ご覧のように、リヤカーや自転車もペットもいっしょに乗船しました。朝夕は行商や通勤通学で、夏場は海水浴やレジャーで足の踏み場もないほどの混みようでした。
 
 今回は趣向を変えて、この渡し舟にまつわる元教師の男性のエピソードを紹介しましょう。

 新任間もない頃、川北に住むこの青年は、同じ学校の同僚の先生と恋仲になったのだそうです。ところが、保護者や生徒の目が気になって公然とデートできる場所がない。なんとか学校外でも彼女に会いたいと考え思いついたのが、この渡し舟を使っての川南デートでした。
 念には念を入れて、別々の渡し舟に乗船し宮野浦で合流。周りの目を気にすることなく海に山にとサイクリングデートを楽しんだあとも、また別々の渡し舟に乗って帰ったんだとか。
 夕焼けに染まる中を彼女の姿が小さくなるまで舟を見送った…と。
 映画のワンシーンにでもありそうななんともロマンチックな光景じゃありませんか?

 このエピソードからも、最上川をはさんだ北と南には実際の距離以上の開きがあったことが想像できます。

 出羽大橋が出来てからこの二人がどうなったのかはあえてお聞きしませんでした。

  写真アルバム 酒田・新庄・最上の昭和
  A4判・上製本・総頁280頁 収録写真約600点
  いき出版 刊行記念定価 9.990円(税込) 
  1500冊限定  予約受付中!
  10月31日(金)発売決定!! 


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  堀ぐんぐん書店  電話 0234-23-3332 FAX 0234-43-0487


 

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